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東レPPO 伊達戦。

東レPPOの伊達 vs ウォズニアク戦をTV観戦しました。

伊達選手の試合を見るのは、ウィンブルドンの1回戦以来。
逆転で負けてしまいましたが
「勝利」の予感をいっぱい持てる楽しい試合でした。

思えば13年前。
私、同じく有明で行われたグラフ戦を0-5となった時点で
諦めてお出かけした経験があります・・・
そして、ご存知の通り劣勢をひっくり返し伊達は勝っちゃったのでした。

もうちょっとで勝てたのに!
とか
なんであと1本決められないんだよぉ!!!
(全仏や五輪のサンチェス戦とか・・・)
など勝手に思いながら、見てたわけです。

見る方に、頭の片隅に「やっぱだめかな」と置かせながらも
1ポイントに、1ラリーに、注目させちゃう。
それが伊達選手なんだな、と改めて思いました。

韓国OPENを逆転勝ちの連続で優勝したように、
劣勢の展開の中でも勝ち抜けた実績があるからでしょうが、
ここしばらくはそんな想いで日本選手の試合を見たことが
なかったので、久しぶりにテニスの試合を楽しんでいます。

さて、PPOの試合ですが。
ウィンブルドンの時よりもサーブもショットもパワーアップした
気がしました。

復帰前よりもやはりパワーやスピードは落ちている
とウィンブルドンの時に言われていた記憶がありますが
そんな感じはなくて、前よりもパワフルなショットも増えたような。
ネットプレーにも積極的で、ネットに決めに行く!という試合は
ここ最近のテニスでは見ない試合展開でビックリしました。
#昔からこのスタイルだったのか思い出せません・・・

相手のウォズニアクがフラット系のボールが好きな選手だったので
ラリーが続く展開になった時に、相手にパワーがある分
決め手を失ってしまいましたが、
フラット系のボールに素早く合わせるのが嫌いな選手だったら・・・

あと、ご本人は試合後のインタビューで否定されていましたが
ラリーの中でボールが持ち上げきらなかったり、
抑えが効かなかったりというボールがいくつもあり、
やはり腕なり握力なりに連戦疲れというか
何らかの影響はあったのではないかと思いました。

そんな中でも、モーメンタムを掴むことが上手いし
その中にある時にはきっちりとセットを取っていくところがさすが。

以前もそうでしたが、相手に「なぜ負けたんだろう?」という
負けさせ方をさせたら世界一!という誉め方をしたい^^vホメコトバ

テニスは真剣にやればやるほど、そういうスポーツ。

いかに相手が嫌なところに打つか?
いかに相手が戻れないスペースを作るか?
いかに相手が嫌がるような回転をかけるか?
いかに相手を走らせるか?

日本選手は相手に打ち負けず、打ち勝ってポイントを取るか?
ということを念頭に試合を考え、負けて反省し、ということが多いけど
それだけではない試合展開を描くイメージ力、
相手の苦手な部分をどう責めて行くのか、
勝負となる山に向けて、どういう展開を続け、そのショットを生かすのか?
という試合を自ら構成する能力が
伊達選手は秀でていて、かつ徹底していると思うのです。
#やっているけど試合で表現できないだけ?

もちろん、ラリーで打ち負けない(自分からミスらない)のは
大前提ではあるし、打ち抜けるショットを持つことも必要なんだけれども
それだけでは勝ち進めない・・・
(というか体格が違うから、どうしてもウィリアムス姉妹のような
はじき飛ばすようなShotは難しいと思う。)

韓国オープンの試合後のインタビューで
韓国メディアから「伊達のような試合をすれば韓国選手も勝てるか?」
という質問を受けて、伊達選手が
「誰かのイミテーションは難しい。
自分をみつめ、自分なりの武器を開発すれば韓国選手も勝っていける」
というような発言をしてました。

これは体格でどうしても劣る日本選手にも向けられた言葉だと思うのです。

伊達選手は代名詞のライジングショットを、
“より早く打つ”というプレーを“開発した”と答えていました。

テニスは相手のあるスポーツ。
ひとりひとり、相手に対して対応の仕方は違うけれど
(だからどんな選手にもお得意様と苦手があったりする)
もう少し大きな括りで見た時に、自分がその中で勝ち進むには
何が武器になるのか?
武器として何を育てなければいけないのか?
その武器を使いこなすためにどうトレーニングをするのか?

選手だけでなくコーチも含めて、
伊達以来なかなか伸びない日本選手のトレーニングを考えて欲しい。

そしてもう一人、期待の錦織選手にも
トレーニングの重要性と、方法、方向性を考えて欲しい・・・

39歳の伊達が怪我せず連戦を戦い抜き、
かつ科学的な根拠も持ちながら痙攣を克服して
プレーしているわけです。

しちゃった怪我は仕方ないけれど、
自分に必要なトレーニングとケア。
日常生活までに及ぶ勝つための管理。
学ぶところは多いはずです!

先の韓国オープンの試合後のインタビューでは食生活のことを聞かれて
(聞いた方は39歳までプレーできる食生活の秘密を聞きたかったのでしょう)
脱線気味なお答えを記憶を元に・・・
「昔のツアー生活では日本食以外はダメだったけど
今は韓国料理やタイ料理が大好き。
食べることが大好きで、朝ご飯を食べてると、お昼は何にしよう、
お昼を食べてる時は、ディナーは何しよう、って考えてて
でもマイクから試合前だから辛いものはダメって止められてます」
と、すごい微笑ましいお答えをしてました。
もちろん「炭水化物や繊維質など気にかけて食事をしている」という
きちんとした答えもしてましたけどね!

伊達選手が復帰してから、かなりITFサーキットの試合も
追いかけるようになって、テレビでは扱われない日本選手の名前も
少しずつ身近になってきました。

これも伊達さんの復帰の影響で、私だけでなくこういう人は
とっても多いはず。

いまランキングの筆頭にいる森田あゆみ選手を含め
今が、今こそががんばり時です。

ITFで伊達を破った、藤原里華選手、
USオープンの予選で伊達を破った、瀬間友里加選手、
ウィンブルドン・ジュニアで準優勝の、井上雅選手、
復帰戦でダブルスを組んで優勝した、奈良くるみ選手、
メディアの槍玉に上げられ苦しさを味わった、中村藍子選手、
まだまだITFサーキットで連戦している選手がいます。

プロであるからには、観客に何かを訴求しなくちゃいけません。

そして、スポーツではそれは概ね「勝つ」ことです。

いい試合だけではなく「勝つ」

「勝つ」ために何をするのか。

伊達選手は、それを簡単に見せてくれない気はしますが
それでも昔ほど寄せ付けない感じでもないのかなとも思います。

そして1年間、1回戦を勝ち抜けずにそれでもチャンレンジする
その姿だけでも示したものは大きいんじゃないでしょうか?

多くのプレーヤーは金銭的に厳しいわけで
伊達選手のようにコーチやトレーナーといったスタッフを
帯同して世界を回れる余裕はないことも分かっていますが
自分のポイントと相談しながらITFとWTAとスケジューリングし
上へ向かう方法と必要なアグレッシブさを体現してくれた
1年間でもあったと思います。


「あと5年はプレーできる体を維持することはできるだろうけれど
子供も欲しいし、大きな意味で人生もあるから、あと2年くらい」
とインタビューにざっくり答えていた伊達選手。

伊達選手が、光を放っている間に
負けない光を放つ選手が出てくることを願ってやみません。

選手だけでなく、特にコーチ陣も伊達の活躍の本質を
「やっぱり伊達はすごい」じゃなくて見つめて育てて欲しいと思います。

期待というか、プレッシャーを感じて欲しいのは
個人的にはコーチングスタッフなんです!本当に。

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